宗像大社 大島 沖ノ島遥拝所と大島交流館
さて、中津宮を満喫した後は、レンタサイクルで、宗像大社の三宮目である沖津宮を遥拝できる場所へ移動しました。
中津宮から、町中を通って、海のほうへ10分ほど自転車をこいだ後、見えてきたのは・・・
沖津宮遥拝所です。
島そのものがご神体であり、渡島できない沖ノ島を、遥か遠くから拝む場所です。現在でも沖ノ島は女人禁制のため、女性が参拝するのはこちらからとなります。
近くに行く。
誰もいないし、この日は曇りでもあったため、海辺が苦手な私には、ちょっと怖さもありましたが、神妙に参拝させてもらいました。
晴れていれば沖ノ島が見えるようです。境内の脇には、祈っていた跡地のような場所がありました。
見えなくて残念。
遥拝所とはいえ、何千年も祈りが捧げて来られたところ。荘厳さがありました。
どんな人であれ、沖ノ島に近づけるのはここまでですからね。
ここまで参拝できたことに感謝しながら、後にしました。
風が強い日でもあり、朝から自転車で周っていて、一休みしたかったので、レンタサイクルの人からも勧められた「大島交流館」に行ってみることにしました。
なんと、HPがなかった・・・。
ここでは、沖ノ島、中津宮の歴史や、1年に一度、沖津宮と中津宮、辺津宮の3神が集まるみあれ祭りの様子などが、映像とパネルで確認することができます。
2Fにある映像は観たほうが良いと思いました。
交流館でゆっくりじっくり展示物を確認して、
沖津宮が守られてきたのは、大島にいる漁師の方を中心とした村の人たちが守ってきた歴史なのだ、と伝わりました。
沖ノ島近くまで漁に行っても、何も話さない、採らない、一本一草一石たりとも持ち出さないことを続けてきた大島の人たち。
それほど「神の島」と信仰されてきている沖ノ島。
その壮大な歴史を目の当たりにして、宗像大社の歴史がようやく理解、というか、自分の中に落ちてきた気がしました。
まさに古事記の世界が現在も続いています。これは壮大すぎます。
あまりに圧倒されて、交流館の写真を撮るのも忘れていたのですが、ぜひ宗像大社に参拝するなら、大島まで来たほうが絶対に良いと、強くお勧めします。